母乳育児は母子ともに良い効果があります
母乳育児は赤ちゃんだけでなく、お母さんにも良い効果があります。 母乳育児をすることで、産後の母親の体の回復を促したり、乳がんや子宮がん、卵巣がん、骨粗鬆症の予防にも繋がります。 では、赤ちゃんにはどんなメリットがあるのでしょうか。
栄養満点
母乳には赤ちゃんが健康に育つために必要な栄養素が過不足なく含まれていて、なおかつ赤ちゃんの消化器官などに負担をかけないようなバランスになっています。また善玉菌が増えることでお腹の調子もよくなり、乳糖が多く含まれるため脳の発育をも助けてくれるのです。母乳は必要とされる栄養素を含んでいるだけでなく消化の手助けもしてくれ、赤ちゃんにとって最高のごちそうといえるでしょう。
免疫物質
母乳は病気に対する抵抗力を強めてくれることから、最初の予防接種とも呼ばれています。特に産後2~3日に分泌される初乳には、免疫体が豊富に含まれています。これが赤ちゃんの腸の粘膜に広がり、細菌やウィルス、アレルギーの原因となるものの侵入を防いでくれます。また、母乳で育った赤ちゃんは乳幼児突然死症候群の発症率も低いとされています。
顎の発育
赤ちゃんが母乳を飲むためには、顎や舌などを自分で動かさないといけません。この母乳を吸うという行動が顎の発達を促し、さらには脳の刺激となり、全体的な発育にいい影響を与えます。顎の発達は咀嚼力の発達とともに、正しい歯並びを作る基礎にもなります。
母子の絆
母乳を与える際、赤ちゃんは母親の腕にしっかりと抱かれることで安心し、心身の発達にもよい影響を与えることになります。 赤ちゃんを抱っこして話しかけながら母乳を飲ませる、この授乳という行為は母親と赤ちゃんの絆をより深めてくれることでしょう。